■移転のお知らせ
■FC2ブログからWordPressに移転します
2005年11月の移転以来今まで快適そのもので過ごしてきたFC2ブログですが、いきなりド派手な広告が入って将来に不安を感じたので、ついに一念発起して移転することにしました。新しいアドレスはこちら。
サーバは以前から持っていてあまり使っていなかったさくらプレミアム。ツールはWordPress日本語版バージョン2.7.1です。ライブドアブログ・はてな・FC2と渡り歩いてきましたが、今回は独自ドメインなので今度こそ終の棲家になるでしょう。
FC2のブログは削除はしませんが、とりあえずコメント・トラックバックの受付は停止します。新しい方ですでに受け付けていますので、そちらにお願いします。当面はFC2にも記事を載せますが、RSSリーダーやリンクの登録などがありましたらその間に徐々に移行して下さい。お手数かけますが、よろしくお願いします。
おまけ
パーマリンクに悩んだので固定繋がり。
■ウィリアム・ブライアント・ローガン『ドングリと文明 偉大な木が創った1万5000年の人類史』
これはなかなか面白い。 農業文明前史の仮説としての価値がどのくらいあるのかはまだ判断がつかないが、あってもおかしくなさそうな話だし、単純にオークにまつわる雑学を眺めているだけでも楽しい。おすすめ。解説より。
狩猟採集から、大文字で書く「農業革命」を経て、農業文明、そして産業文明へという常識ではなく、狩猟採集から、大文字で書かれるべき「ドングリ文化」をへて、農業そして産業文明へ、という、もう一つの大仮説が本書には提示されているのである。
完新世(1万年前〜現在)の北半球中緯度地帯の、温暖化する大地に広がった主要な樹種は、中東でも、ヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸でも、「ドングリ」を実らせるオーク(ブナ科Querucus属の樹種)の仲間だった。日本語の文化圏では、アカガシ、シラカシなどの常緑性のオークは「カシ」、コナラ、ミズナラ、クヌギなど落葉性のオークは「ナラ」と峻別されるが、英語の世界ではいずれも「オーク」。大げさな区分はない。そのオークの森に、減少する大型哺乳類を追撃する狩の暮らしに疲れたハンターたちが定住していった。
定住の根拠となったのは、どの地域でも、降り注ぐ大量のドングリの主食化であったと、ローガンは考える。オークの豊かな森は、一ヘクタールあたり数トン規模のドングリを生産する。これを収集、貯蔵し、あくを除去して、食料とすれば、採集狩猟暮らしとは比較にならないほどの人口を豊かに養ってゆくことができる。
ドングリを豊穣の主食とする世界に定住したホモ・サピエンスは、材としてのオークを利用して住居をつくり、集落をつくり、道路や船もつくりだし、人工構造物を枠組みとする技術と文化の民となった。
ひとびとは定住した森で豚を飼い(中略)、森をぬけた高地でヤギを捕獲し、低地におりては魚やカメを捕獲し、さらに一部のグループは定住地の周辺でイネ科を中心とする農業を発明したかもしれない。
しかし文明の中心は、高地でも、低地でもなく、あくまでその中間域にひろがるオークの森だ。ドングリの雨をふらした完新世初期温帯高地のオークの森林帯こそ、文化と技術をつむぐ人間をそだてた文明の枠組み、というのが著者ローガンの主張なのである。
オークの森への依存は、やがて定例的な伐採を基本とする森林管理のシステムを生み出し、今から六〇〇〇年ほど以前には、すでに安定した森の管理活用が世界に広がっていたと著者は言う(中略)。やがて人々は、大量の薪炭を調達し、樹皮から皮なめしの素材を手に入れ、虫こぶを材料にすばらしいインクを発明し、もちろん大規模な建築物や、船を自在に耕作する建造技術もそだててゆく。「ドングリ文化」に由来するオークを活用する技術は長く蓄積され、洗練され、ウェストミンスターホールの天蓋や、アメリカ独立戦争の無敗戦艦コンスティテューション号をも生み出してゆく。
しかし、一万数千年もつづいたはずの、ドングリの森に発するオークとヒトの交流の歴史は、ここ三〇〇年にもみたない産業文明による森の大破壊と大規模な鉄の文明の推進によって、いま終焉をむかえ、化石燃料と地球温暖化の時代に、あっけなく忘れ去られてゆくのである。本書のローガンは、その忘却、忘恩を確かめつつ、オークの森がそだてた数々の技術、そしてそれらの到達点を、神々のめでる細部に徹して、深い哀惜の筆致で語りきり、まことに味わい深いものがある。
おまけ
豊穣つながり。
■繁田信一『殴り合う貴族たち―平安朝裏源氏物語』
要約すると文学しか注目されない平安貴族の暮らしだけど、実情はわりとカオスでしたという話。当たり前と言えば当たり前なのだけど、こういう幻想が破壊される感は個人的に大好きだ。
後半はだんだん似たような内容の繰り返しになってきて、一般的にはあまり面白い本とは言い難いので、そんなに積極的におすすめはしない。ものはついでだが、源氏物語については、
の音読mp3と、
のHTMLヘルプ版の組み合わせが、目下最強の環境ではないかと思われる。いい時代になったもんだ。
参考リンク
おまけ
殴り合いで幻想が破壊される感つながり。
■H.S.クシュナー『なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記』
最近読んだ本の中で連続して目にしたため、有名な本らしいから読まなければと思っていた。ちなみにその一つは『ヤバい経済学』の増補改訂版だったような気がするがまた記憶違いかもしれない。
まずヨブ記そのものについて多少の知識が必要なので、まったく知らない人は、その概要と意味合いについて昔読んだ下のエントリを参考にしてほしい。
邦題はひどい。原題は"When Bad Things Happen To Good People"(『善良な人に悪いことが起きるとき』)で、全くニュアンスが伝わっていない。テーマは『破綻した神キリスト』と同じで、結論も似たものである。
要は、世界の現実を、こじつけっぽい無理な解釈をせずありのままに受け取るなら、
- 神は全能である
- 神は正義である
- ヨブは善人である
の三つ全ては同時に成立しえないということだ。3を否定することは、ヨブあるいは一般に不幸に遭った人々を神の名を借りて責めることになり、これは受け入れがたい。残り二つのうち、2を否定するよりは1を否定する方がまだしもマシな気がするので、1を否定する。
全能の神を信じなくなったことをバート・D. アーマンの方は棄教と表現しているが、H.S.クシュナーはそうはせず、善の神を信じることの方を強調している。私には、両者の違いはその程度に思える。冷めた見方では、やはり豊かで平和な現代先進国の暮らしでは苦難をよしとするような信仰は流行らない(参考)、というだけのことなのだろうか。
おまけ
シャーデンフロイデについて言及があった(マジ)ので。
■書評在庫一掃セール2009年4月版
最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。
『「甘え」の構造』の続編。つまらなくはないが前作以上のものは特に。★
昔のスパコン事情。★★★
進化医学の観点は重要なので。やや古い本だが今読むにも『迷惑な進化』よりはずっといい。★★★★★
新曜社
売り上げランキング: 74883
最近ネット界隈では村上春樹で盛り上がってたパレスチナ問題。真剣にまとまったものを読みたい人に。★★
ものすごく平凡な邦題に変えられてしまっているが、昔は『頭にガツンと一撃』というタイトルだった。この手の発想本の中では一番面白かったと今でも思っている。★★★★★
三笠書房
売り上げランキング: 288002
- ブライアン・フェイガン『歴史を変えた気候大変動』★★
- ブライアン・フェイガン『古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史』★★
- ブライアン・フェイガン『千年前の人類を襲った大温暖化―文明を崩壊させた気候大変動』★★
内容的にはいいのだが、読み物としての面白みがどれもいまいち。まず『文明崩壊』をおすすめしておいて、特にこの辺に興味がある方にだけ……という感じ。
おまけ
在庫一掃→福袋→詰め合わせ
■倉庫番ソルバーに挑戦中
ピクロスの次に、もっと歯ごたえがありそうな題材ということで、
を思い出して挑戦し始めたら、狙い通りとはいえ歯ごたえがありすぎてハマり中。最近ブログの更新が少ないのはそのせいだったりする。
丸写しじゃ意味がないので、既存のもののソースコードは見ないで、昔読んだ論文の内容もなるべく忘れてやっているので、ようやく基本的な道具立てが終わって、肝心の袋小路判定をどうするかという部分に入る前の段階。
なので、まだ非常に簡単な問題しか解けない。ここで言うと、screen1,2,3ぐらいしか。
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9101112131415161718 0 ■■■■■ 1 ■ ■ 2 ■田 ■ 3 ■■■ 田■■ 4 ■ 田 田 ■ 5■■■ ■ ■■ ■ ■■■■■■ 6■ ■ ■■ ■■■■■ ・・■ 7■ 田 田 ・・■ 8■■■■■ ■■■ ■足■■ ・・■ 9 ■ ■■■■■■■■■ 10 ■■■■■■■
試しにscreen1、上の問題を解いた結果を続き部分に貼ってみる。FATALとか出てるのは、出力にRubyのloggerを流用しているためなので気にしないでください。
おまけ
こんな昔からあるのだな。
■エドウィン・A・アボット『フラットランド 多次元の冒険』
で復刊を知りました。ここでも少し言及しましたが、私もお薦めします。子供も大人も楽しめる、数学教育としても風刺文学としても最高クラスの一冊だと思います。
おすすめ類書
おまけ
この動画シリーズもおすすめ。
■ドイツ語じゃないナチスものなんて……。『ワルキューレ』オススメ度 4/10
金返せというほどではないが、あまりオススメできるポイントもなかったような。トム・クルーズなら何でもいいという方にしか。そうでない人にはこれを見るより『ヒトラー〜最期の12日間〜』の方を推薦する。
おまけ
ワルキューレ→ワルキューレの伝説。

木戸孝紀










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