フリーマン・ダイソン『多様化世界―生命と技術と政治』

多様化世界―生命と技術と政治

 『ガイアの素顔』をきっかけにフリーマン・ダイソンを読み直していたのだが、何年かぶりに読み返したこの『多様化世界』はやはりすごい。ソ連崩壊などで古くなった部分はもちろんあるが、少々の古さなどものともさせないパワーがある(もっとも初めて読んだときにもすでにソ連は崩壊してたが)。

 私の価値観形成にもかなり影響を与えている重要な本で、今後何かの機会に引用したくなりそうな部分も結構あるし、何より入手困難状態みたいなので、この際ちょっと時間をかけて特に重要と思われる箇所を抜き出して注釈をつけて……いたら今年の最後を飾るにふさわしいでかいエントリになってしまった。ではどうぞ。

2007年ブログネタ在庫一掃セール「本」編

 今年読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、紹介タイミングがないままの本をまとめて一挙紹介。★は1-5個でオススメ度を表す。人に薦める価値もないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。十分おすすめである。

 1900年の人間は2000年の世界をどのように想像したか。★★★

彼らが夢見た2000年
彼らが夢見た2000年
posted with amazlet on 07.12.29
アンドリュー ワット 長山 靖生 Andrew Watt
新潮社 (1999/12)
売り上げランキング: 293783

 タイトル通り。★★

見えざる左手―ものいわぬ社会制度への提言
大路 直哉
三五館 (1998/10)
売り上げランキング: 211185

 ミリオタならずとも一度は。ちなみに私もミリオタの気はない。★★

戦争の科学―古代投石器からハイテク・軍事革命にいたる兵器と戦争の歴史
アーネスト・ヴォルクマン 茂木 健
主婦の友社 (2003/08/09)
売り上げランキング: 244718

 今なら『種の起源』そのものを読むよりこっちの方がいい。★★★★

新版・図説 種の起源
新版・図説 種の起源
posted with amazlet on 07.12.29
チャールズ ダーウィン リャード リーキー Charles Darwin Richard Leakey 吉岡 晶子
東京書籍 (1997/11)
売り上げランキング: 14325

 これも図版多めでよい。★★★

「進化」大全
「進化」大全
posted with amazlet on 07.12.29
カール・ジンマー 渡辺 政隆
光文社 (2004/11/22)
売り上げランキング: 196242

 脳のなかのワンダーランドと同じ著者。科学の最先端からちょっと本筋から外れ気味のところまで。★★

天に梯子を架ける方法―科学奇想物語
ジェイ イングラム Jay Ingram 中村 和幸
紀伊國屋書店 (2000/04)
売り上げランキング: 749725

 なぜか一度も言及したことがなかったので。とっくにしててもおかしくない話なのに、なんでだろう? ★★★★★

「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用
アラン・ソーカル ジャン・ブリクモン 田崎 晴明 大野 克嗣 堀 茂樹
岩波書店 (2000/05)
売り上げランキング: 21388

 約十年前。一昔を感じるが面白い。これがどうしてただのダイエッターになってしまったんだか。★★

マジメな話―岡田斗司夫 世紀末・対談
岡田 斗司夫
アスキー (1998/03)
売り上げランキング: 416772

 ここで知った。でも1981年の本。さすがにちょっと時代が……。子供のときに読みたかったかな。★★

理科系の文学誌
理科系の文学誌
posted with amazlet on 07.12.29
荒俣 宏
工作舎 (1981/01)
売り上げランキング: 430104

 田中さん。★

生涯最高の失敗 (朝日選書)
田中 耕一
朝日新聞社 (2003/09/09)
売り上げランキング: 121866

 古典。★★★★

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
ダニエル キイス Daniel Keyes 小尾 芙佐
早川書房 (1999/10)
売り上げランキング: 3226

 これもある意味古典。★★★★

星を継ぐもの
星を継ぐもの
posted with amazlet on 07.12.29
ジェイムズ・P・ホーガン 池 央耿
東京創元社 (1980/05)
売り上げランキング: 1413

 広義のマインドコントロール術。攻めるにも護るにも。★★★★★

影響力の武器[第二版]
影響力の武器[第二版]
posted with amazlet on 07.12.29
ロバート・B・チャルディーニ 社会行動研究会
誠信書房 (2007/09/14)
売り上げランキング: 72

おまけ

 そういえば思い出に残るぐらいやったシューティングってこれぐらいだな。

2007年amazonアソシエイトベストセラー発表

 去年に続いて結果発表。相変わらずしょぼいランキングだけど、一応いいと思ってすすめているものはそれなりの頻度で売れるようだ。

1位 聞こえるゴロ寝枕(15個)

 相変わらず強い! ネイビーとの2色会わせて15個を記録したのは、机で仮眠するための枕としてお薦めしている聞こえるゴロ寝枕。去年に続いて2年連続一位達成です! ってなんで枕やねん!

聞こえる ゴロ寝枕 レッド
富士パックス販売
売り上げランキング: 2671

2位タイの2タイトル(4冊)

 どちらもいい本。フェルマーの最終定理は特におすすめ。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
サイモン シン Simon Singh 青木 薫
新潮社 (2006/05)
売り上げランキング: 193

ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?
ウィリアム パウンドストーン William Poundstore 松浦 俊輔
青土社 (2003/06)
売り上げランキング: 738

4位タイの4タイトル(3冊)

 何故枕カバー!? 枕に取り憑かれてるのか? それ以外はどれもおすすめ。

囚人のジレンマ―フォン・ノイマンとゲームの理論
ウィリアム パウンドストーン William Poundstone 松浦 俊輔
青土社 (1995/03)
売り上げランキング: 99840

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)
デーヴ グロスマン Dave Grossman 安原 和見
筑摩書房 (2004/05)
売り上げランキング: 1925

ボッコちゃん
ボッコちゃん
posted with amazlet on 07.12.26
星 新一
新潮社 (1971/05)
売り上げランキング: 6982

8位タイの10タイトル(2冊)

 最後の2つは何故入ったのかよくわからない。それ以外はどれもおすすめ。

番外(1個)

 ちょ!? なんでこんなものが! もしかしてUIEngine ださんかしら。タイミングからしてそうとしか考えられませんな。ありがとうございます。でも加湿器ってこんな高いもんでしたっけ……?

おまけ

 CM繋がり。東方シリーズって今のところよくMADの元ネタになってるということと、ひぐらしの楽屋裏で竜騎士さんがなんか言及してたなってぐらいしか知らないのだが、こういう濃いパロディが成り立つのならきっと面白いのだろうな。シューティングが大の苦手でなければちょっとやってみたいのだが……。

WEB素行調査

WEB素行調査初音ミク

WEB素行調査

 今年後半のネット界隈を騒がせたバーチャルアイドルさんを素行調査してもらいました。当たっているようでわりとカオス(写真はなんだろう)。成分解析や脳内メーカーに連なるブームを狙ったネタサイトにしか見えないが、それにしてはえらくデザイン凝ってるような。元取れるのかな。

おまけ

風邪引いた

(本文とは無関係)

 二年前のインフルエンザ以来久々に風邪を引いた。今回はインフルエンザではなさそうだが……はっ!? もしかしてハトの住処を破壊したお返しに新型の鳥インフルエンザでももらってしまったのではっ!? うちのベランダから地球規模の厄災発生! ……とかアホなこと書いてないで大人しく寝ていよう。おやすみなさい。

おまけ

 熱で視界がぼやける……ほどではない。

マニュアル・マニキュア・ペディキュア・ペデュアル

(本文とは無関係)

 手本、つまり手引き書のことをマニュアル(manual)と言いますな。手動操作のことをマニュアル操作とも言います。手の爪に塗る化粧品をマニキュアと言いますが、もしかしたら「マニ」の部分が「手」という意味なのかいなと考えざるを得ませんな。実は本当にそうで、ラテン語の「手」manusに由来するらしい。

 足の爪に塗る化粧品はペディキュアだから、「ペディ」はたぶん「足」だろう。「足で操作する」に当たる言葉はあるのかな。あるとしたら……ペデュアル? なんだそれ? う〜ん、ペデュアル……ペデュアル……あ、「ペダル」か。

 語源の話はなかなかに面白いものだ。記憶が混乱してなければグールドのエッセイからの受け売りだけど、なんの脈絡もなく思い出したのでメモ代わりに。

おまけ

 足というか足腰が。

ガイア教の天使クジラ9

(今日の一コマ)

 前回までのように、反捕鯨運動を真の意味で宗教として捉えなければならないことを一度強調した上で、宗教としてのガイア教についてもうちょっと慣れ親しんで理解を深めてもらおう。

 これから主に3人の文章を紹介するが、そのうち二人までは白人でもキリスト教徒でもない。日本人である。後でもっと詳しく言うがガイア教を単なる人種差別とかキリスト教原理主義と考えるのは完全に間違っている。まだそんな偏見を抱いているならできるだけ早く頭から追い出してもらいたい。

 まず私の蒐集物の中から一番強烈な一冊を紹介しよう。最初に断っておくが、私はもちろん、これが最も極端なバカげた一例に過ぎないことを承知している。これから先この本の記述を引き合いに出して、反捕鯨運動一般について何か言うことはしないつもりである。それは批判の対象からは卑怯であると反発を招くだけの(そして自分は疲れるだけの)無意味なサンドバッグ叩きである。

 それでも私があえてこれを紹介するのは、ちょうどある遺伝子の正常な働きを知るには、その遺伝子が正常に働いている健康な個体を調べるのではなく、その遺伝子が全く働いていなかったり過剰に働いていたりする病気の個体を調べなければならないように、最も極端で馬鹿げた例を一度見ておくことが、一般的な反捕鯨者の心に何が起きているかを正しく理解するヒントとして役立つと考えるからである。(違うと思ったら言ってほしい。聞かせていただこう。)

イルカのアヌーからの伝言

 地球は生きている。
 地球は意志を持っている。

 その昔、私たち人類は、この世に存在する全てが神の創造物であることを認識していた。生あるもの、生なきもの、鉱物や植物、動物、そして木々のざわめきや木漏れ日の中にも、神の神聖なる力が宿り、魂が存在することを知っていた。それとともに人類にも、母なる地球と深く深くつながっていたのである。

 今、私たちは再び遠い記憶を呼び起こし、いつのころからか人類だけがはずれていってしまった調和のみちへかえろうとしている。私たちに求められるのは、自己の神聖さに目覚め、己の内に平和を見出すことである。それが地球全体のヒーリングにつながる。

 私たちのすべてが、あらゆる存在の中に神の側面を見出し、その一つ一つに尊敬の念を持って接することができたとき、この地球に本当の平和が訪れ、さらなる進化がもたらされるだろう。

 その7冒頭でも紹介したプロローグ部分。後で見るようにこの本の後半はぶっ飛び過ぎてあまり役に立たないが、この部分は必ずしも鯨類崇拝とイコールではない(少なくともこの部分には「イルカ」も「クジラ」も「海」さえも一言も出てこないことに注意)ものとしてのガイア教の神髄を短く要約する、私の知る限り最高の文章である。その2で見た存在の大いなる連鎖の変遷から、「神」「進化」「地球」という各時代のキーワードを抜け目なくつまみ食いするたくましさに注目せよ。

 ケネス・ノリス博士とクリスティーン・ジョンソン氏は共著『イルカ社会のしくみと習性』の中で、このようなイルカの特徴を「相互利他主義」と呼んだ。相互利他主義、すなわち自分を犠牲にして他の個体の幸福に貢献し、それを互いに行うことである。これは、いつも他人との境界線を持ち、分離間を抱いている現代社会の私たちが失ってしまった世界かもしれない。

 精神世界の見方からすると、人間は、「二元性」(Duality)の世界に生き、イルカは「両極性」(Polarity)の世界に生きているという。

 こうしたイルカのヒーリング効果は、メロン(前頭部の脂皮下にある脂肪組織)から出される超音波によってもたらされるという。この超音波が、人間のふだん使っていない脳を刺激し、活性化させ、人間の眠っている才能を引き出すというのである(人間はふだん脳の十分の一しか使っていない)。また、イルカと泳いだり、交流することで、脳内麻薬ともいわれるエンドルフィンが分泌され、高揚感をもたらすことも、ヒーリング効果を高めるのに一役買っている。

 まあこのあたりまではいかにも典型的だろう。しかしまだまだ序の口である。これぐらいで参っていてはこの先身が持たないぞ。

 一九九一年、スイスに本拠地を置くベルリーヴファウンデーションのシンポジウム席上で、オルカのリリースが遅々として進まない現状が報告された。その際のキース・ランデスター博士の言葉が思い出される。「彼らはおそらくかしこい。しかし、それを解明できるほど人類はかしこくない」

 そうなのである。人間に解明できてしまったらそれは神秘の名に値しない。解明できては困るのである。

イルカのアヌーからの伝言1

白い妖精

ベルーガ・ドルフィンは、白い妖精
カナリアのような声で
白い巨体は海を舞う
海の底に横たわって
地球とお話しするんでしょ
あなただけの与えられたギフト
天と地を結ぶ天使のイルカ

 4章「イルカの詩」の一編。天使という単語に着目。

陸イルカのルカ

 私が東京の生活に疲れ、体の調子が悪いな、と思うときに逃げ込む場所がいくつかある。中でも一番ヒーリングされるのが親友アオソラ・ルカの住む京都の山の中の家だ。
 アオソラ・ルカとは妙に晴れわたった空をイメージさせる、ぬけたような陽気さ漂う名前だが、もちろん本名ではない。イルカ好きが高じて名乗っているドルフィンネームである。

 ホーリーネームって流行ったよなあ。ちなみに彼女はたまに自分の仲間を陸イルカと呼ぶ。水棲類人猿説(アクア説)との関連はまた別に取り上げる。

 そろそろ面白くなってくる。できれば飲み物を口に含んでラストまで一気に読み進めてもらいたい。牛乳がベストであるが、なければコーヒーや紅茶でもよい。

イルカのアヌーとの出会い

「ユリカ、今度E・Tシャアリのセミナーがカウアイであるんだけど行かない?」
 ある日、カナダに留学中のイルカ好き少女、通称「ルカ」からお誘いの手紙が届いた。

(中略)

 プレアデス星人とアークチュールス星人のハイブリッド(混血種)というシャアリは、宇宙連合から三十年の期限付きで地球に派遣された宇宙大使だという。彼女は、急激に変動するこの地球に、宇宙レベルのヒーリング・エネルギーを提供すること、宇宙人に対する正しい情報をもたらすことの二つの任務を担っている具体的にはセミナーの形式を取りながら、世界中から共に地球の変革をサポートする「光の大使」を集め、世界三十六ヵ所に「ヒーリング・チェンバー」をつくる。このヒーリング・チェンバーとは、人がライフパーパス(生まれる前に決めた、今回の人生で何をするかの魂の決めごと)に沿って生きられるよう、個人の思考を洗練し、意識の拡大を助け、ひいては地球のアセンション(進化)を早める目的のスペースだという。

 シャアリはエジプト人とロシア人の混血女性シャイラの肉体を借りてこの地球に住んでいるわけだが、彼女の情報は、E・Tシャアリ自身の他、聖人エイブラハム、女神の意識体マラヤ、そしてイルカの意識体アヌーからのものがある。あくびをするごとに、肉体に入る意識がシャアリになったりエイブラハムになったりして入れ替わる。

(中略)

「(アトピー性皮膚炎になったのは)あなたがイルカだから。アブソルートリー(絶対的に)イルカなのよ。ドーサルフィン(背ビレ)を持っていないけど、あなたは人間の皮をかぶったイルカなの。イルカは海にいるのに、あなたは陸にいるから皮膚が乾燥したり、環境に適応アレルギーがあるのよ」

(中略)

「イルカは単なる動物ではなく、地球上にいるE・Tともいわれているが、そこのところをはっきり知りたい。イルカは地球の変革をサポートしにこの地球にいるの?」
 その時シャアリが、「アヌーがこちらに来たがってる。そこまで来てるよ」と口にしたとたん「キーキーカタカタカタ……アヌ、アヌー!!」とまるでイルカの声になってしまった。シャアリの意識に替わってボン! と肉体の中にアヌーがやって来たのだ。
 砂の上に座るシャアリの体がイルカのように波打ち、両腕は胸を抱くようにして胸ビレのようになっている。喜びとワクワクにあふれた表情、何よりも「嬉しい!!」という波動がこちらにも伝わってきて、その場のエネルギーが一瞬にして変わった。
 アヌーは英語で話すが、イルカのようにキーキー、カタカタ、ウフウフ、ララランといったノリがあり、聞いていて楽しくなる。トーンも高くなったり低くなったりのびたりと自由気ままなしゃべり方だ。
「怖いよー」いきなりアヌーが言った。「何が怖いの?」と訊くと、
「人の悲しみのエネルギー、怒りのエネルギー。私たちは遊んで、ただ愛を与えたい。でも人はもらうことばかり。持っていくばかり。だから久しく人と会ってなかったんだ」
 アヌーから放射される純粋なエネルギーを感じて、私は思わず涙が出てしまった。横を見るとなんと通訳のソニアの頬にも涙が流れ落ちている。もちろん嬉し涙だ。

(中略)

「あなたは一つ前の過去世でキャプティブドルフィン(自由の身ではなく、飼育されているイルカ)だった。実験のために飼われて薬物を注射され、その時心もいっしょに死んでしまった。今、一九五〇年から六〇年のあいだに軍事目的で捕獲されてトレーニングされたイルカや、実験のために閉じこめられて飼育されたイルカの、死んだ魂がたくさんあなたのところに来ていっしょに浄化されようとしている。

(中略)

「あなたはイルカのときの意識が色濃く残っているので、人の中に入るよりは一歩外にいて、周りの人々の意識の変化を観察したり、肉体と意識のハーモニーとバランスをとりながら、この環境や自然のパワーとよりよく共鳴しあっていくことに興味がある」
 とアヌーは続けた。確かに私は自分で「ああ、私は協調性がない」とか「変わっているから直さなくちゃ、合わせなくちゃ」と思うことがよくあった。そうか、いいんだ、合わせなくて。だって私はイルカなんだから。何ともいえない安心感とやすらぎが心の中に広がった。

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 電波を感知しました。 |
|__________|
              / /
              /
      _         ビビビ
     /||__|∧    /
  。.|.(O´∀`) /
  |≡( ))  ))つ
  `ー| | |
    (__)_)

サメは海のガーディアン

(前略)イルカとサメは仲が悪いものだと思いこんでこんな質問を投げかけた。しかしアヌーは、
「ノー、サメのこと好きだよ。サメは海の世界の神聖さを守るガーディアン(門番)なんだ。僕たちは遊んでいてうっかり彼らの守る神聖な場所へ入っていくから、アタックされちゃうんだ。突然来るから驚くよ」
 という。イルカには嫌いなものはないのである。
「だけど汚染によって海の中のバランスが崩れているので、頭が少しおかしくなったサメもいる。(後略)

 正直真面目に感心したのはこの部分。電波には電波なりの情けというものがあるらしい。

ドルフィン・ミステリー

イルカのアヌーからの伝言2

 イルカにまつわる神秘的な話は意外に多い。たとえば、幻の大陸アトランティスが沈むとき、アトランティス人はイルカに姿を変えて難を逃れた。また、イルカはシリウス星からやって来た。など、まるで伝説のように一部の人々の間で語り継がれている。だからイルカに興味を持つと、アトランティスやエジプト文明、シリウス星についてもっと知りたくなってくる。

 ソララという宇宙意識をチャネリングして書かれたチャネリング本『イレブン・イレブン』(Solara ,1992,原題"11:11 Inside the doorway")の中に、アトランティス時代、非常に強力なイルカのエネルギーに満ちたドルフィン・テンプルがあったとの記載がある。宇宙界や天使界からのメッセージで埋められたこの本には、イルカとクジラについて多くのことが書かれている。その一部をご紹介しよう。

「イルカとクジラは、太古の昔から存在する偉大なマスターであり、神の計画(Divine Plan)の実行を見てきた存在である。

 彼らは人間に生まれ変わり、地球のアセンション(進化)のプロセスを助けている。人間の肉体を経験したイルカの数はさほど多くないが、昔に比べ、より多くのイルカが人間の肉体に入ってきている。

 イルカはシリウスからやって来たが、クジラはカノパス(クルスという大きなヒーリングの星の一部)というスターシステムから、シリウスを通して地球にやってきた。

 クジラは地球に関するレコードキーパー(記録の管理者)であり、彼らが保持する莫大な量の知識は細胞レベルで貯蔵されている。そこにどれほどの知識がしまわれているかは、彼ら自身も知るところではない。というのも、現在そこは休止状態で、活動するのを今や遅しと待っているからだ。

 彼らの知識が活性化されることは非常に重要である。活性化されない限り、彼らは神からの使命を果たすことができない。その期限はもう間近である。そして活性化の鍵は私たち人間にある。」

(中略)

 イルカに絡んだ神話や伝説、チャネリングからの情報などをひもとくと、スケールの大きい銀河系サイズの絵巻物が見えてくるようである。これは今の私にとって一番興味ある領域といえるかもしれない。私はさしずめ「銀河系イルカ文化人類学」とも呼べるこの分野をもっと学んでいきたいと思う。そしていずれ「ドルフィン・ミステリー・スクール」を開設したい。その昔、エジプト文明にはイルカがテレポーテーションやテレパシーを教える「ミステリー・スクール」が存在したそうだが、私はそのイルカ版を作りたいのだ。ここでは、先に紹介したような古代伝承文献の研究だけでなく、イルカのような集合意識やテレパシー、テレポーテーションも実際に体験し学べたら最高だと思う。イルカの意識体やE・Tを講師として迎えることも、近いうちに可能になるかもしれない。

 「そんなおとぎ話みたいなことを!」と思われる方も多いだろう。私の「ドルフィン・ミステリー・スクール」に対してだけでなく、ここで紹介したいろいろな説に関しても、そう思われる方が多いと思う。もちろんこれらの情報は決して新聞やテレビでは報道されない。しかし実際に海外に足を運ぶと、精神的、意識的成長を望む多くの人たちの間でごく当たり前のように語られ、科学者、天文学者、文化人類学者による著書の中でも明示されている事柄である。

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|  電波が強すぎます。. |
|__________|

             /
           //ビビビビビィィィ!!!
    どかーん!  _
       从";从 /||__|∧,
      (( ; ;"、; :(O´Д`)
     ((;";从.")と ))  ))つ
     `;Y ;"、 Y ノ ノ ノ
          (_ノ、_ノ

 繰り返すが、これは私が知っている中でも最も極端な例であり、捕鯨反対者がみんなこんな奴ばっかりだと言うつもりは全くない。私の意図はエントリの頭に書いたので、もしあまりの強烈さに忘れてしまっていたら、もう一度読み直してもらいたい。

 この方向には今はこれ以上掘り下げるつもりはないし、またその必要もない。(あえてそうしたい人はニューエイジで調べるとよいだろう。)次からはここまでは馬鹿げてはいない事例を見ていくが、その過程で私がこれを最初に見てもらった意図も理解していただけるようになると信じている。(つづく)

おまけ

 何? 食傷した? じゃあ毒をもって毒を制すってのはどう? ダメ?

ソフトウェアは自分が予想したよりもずっと長く使われる

ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編 3 (ガンガンコミックス)

 何の本に載っていた格言だったか。保守性とか読みやすさの重要さを強調する文脈だったと思うが、正しいと思う。ひぐロワは流行ものに便乗した一発ネタのつもりだったんだけど、最近になってもまだ遊んでくれてる人もいる模様(ここの人とか)。ひぐ狼も数ヶ月遊べれば十分だと思っていたけど、開発から3年弱も経ってもまだたまに村が立っている。

 2chのスレではうみねこ版に改造して遊んでいる人もいるみたい。ひぐロワのスクリプトにしっかりコメント付けてあるのは単純にNscripterでのプログラムは読みにくいので、しっかり付けないと自分でさえよくわからなくなってしまうからなのだが、結果的に保守性というか改造しやすさが上がってよかったのかもしれない。

 うみねこ版はちょっとだけ見た。私自身はたぶんうみねこ版は作らないので、まだ改造やっているならアドバイス。ひぐロワ解の13人でも微妙に多すぎると思うぐらいだから、18人全部出る方向で進めるなら、バランスを取るためにもっと死にやすくしなきゃならない。体力は低め、攻撃力は高め、スタミナは切れにくく*1ならなきゃならない。

 なのに持っているだけでスタミナを消費するアイテムができたり、回復アイテムがあったり、体力を回復する罠があったりという今の仕様はまったく逆方向を向いてる。勝負が付きにくく終盤ぐだぐだになりやすいのはそれが原因。うみねこ2作目が出たらちょっとはネタが増えるだろうし。その辺で調整するといいと思う。

*1:ひぐロワが解になるときもちょうどゼロはスタミナ切れとして扱わないようにしたよね?

おまけ

 このシリーズは吹かざるを得ない。ひぐらしのなんちゃって和風で本質はアメリカン的な部分を見事にえぐり出しているというか、単なる再現しましたシリーズに留まらない何かがある。

ミシガンのネズミ

神と科学は共存できるか?

 『神と科学は共存できるか? 』と『神は妄想である』の話も書きたいのだけどまだ書けてない。本全体の主題とは関係なく、この「ミシガンのネズミ」という言葉は、これまでネット上の論争などを見ていてたまに言いたいと思っていた概念を簡潔に言い表す言葉として使えそうだからメモっておく。

 広範な一般化はつねに、その境界に例外や「しかしながら」という微妙な領域を――主要な問題点の説得力を無効にすることなく、また傷つけることさえなく――含むものである(私の仕事である自然史ではこの現象を、誰かが一般的な進化原理について主張すると、必ず部屋の後ろから甲高い声で異議を唱える分類の細部の専門家に敬意を表して、「ミシガン産のネズミ」とよく呼んでいる――「なるほど……しかし、ミシガンにはこんなネズミがいて……」)。

 専門家の間では、例外や「しかしながら」に注意が向くことは適切である。例外や「しかしながら」は、学問を刺激して最高水準にまで高める興味深い細部なのだから。(たとえば、進化理論の私の同僚たちはいま、ある限定された程度のラマルク的な進化がバクテリアの一定の現象においては起こっているのかどうかをめぐって、極めて健全な論争に関わっている。しかしながら、この問題がどれほど魅力的で強烈であっても、進化の事柄の一般的な成り行きではダーウィン的なプロセスが支配的だという、証拠がよくそろった結論に変更をもたらすものではない)。しかし、専門家が境界におけるぐちゃぐちゃしたことに強い注目を適切に向けることが、中心的な原理への同等に有効な広いスケールの注目に異議を唱えたり、それを脱線させたりするものであってはならない。

おまけ

 ネズミ繋がり。なんで消されないんだろうこれ。

ハト殲滅作戦

(本文とは無関係)

 ハトの歌で和んでおいて何だがベランダにやってくるのを放っておくわけにはいかん。生半可な対策ではどうにもならないのは分かってきたが、専門の業者に頼んでベランダ全てを覆うような防鳥ネットを付けたりするというのはさすがにバカバカしい。

 昨今のネットの風潮からして、空気銃買ってきて片っ端から撃ち殺してやるぜフヒヒとかいう方向に行っちゃうと何とか保護法違反とかで炎上してmixiとかから個人情報バレて(てかmixi行かなくても実名だが)職場とかに怒りに満ちた抗議の電話とか殺到して路頭に迷うとかいう流れになるのが明らかなので、ここはベランダを魅力的な住処に見えなくするという原因を元から絶つ方法で対抗することにしよう。

 そもそもずっと使っていない小さなテーブルとか、何も植えていない植木鉢とか、いらないものがベランダに色々積んであるのがいかんのだ。これらがハトにとって隠れ家として魅力的に見えているのに違いあるまい。使わないものは全部捨て、テーブルとか捨てにくいものはノコギリで分解してとにかく全部捨てる。だいぶサッパリした。果たしてこれで効果が上がるか?

おまけ

 これは馬すぎる。特にもすかうのところカコイイ!

ファイナルファンタジー20周年

-Final Fantasy 20th Anniversary- ファイナルファンタジー レミニセンス

 個人的にはDQとFFどちらか一つだけ選べと言われたら迷わずドラクエなのだが、FFも十分好きだったので割と感慨深い。

 FFは1-7までプレイしたことがあるが、印象が強いのはやはり3-7あたり。ファミコン末期の3から、スーパーファミコンの4, 5, 6そしてPSで最初の7までだ。あの頃は技術の進歩に合わせて常に最先端を行ってる感があった。

 20周年記念本は渋谷さんのインタビューも読みたいので買おうと思う。

おまけ

チャールズ・サイフェ『宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号』

宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号

 考え出された当初は予想もしなかった物事にまで応用されるというのは理論の価値の最高の証明であるが、その点でクロード・シャノンの情報理論は比類ないものであろう。

 熱力学・生化学・宇宙論・量子力学・相対性理論などを情報理論との関連という切り口からまとめた良書。若干求められている前提知識が高めな気がするがかなりおすすめ。

科学なニュースとニュースの科学:この本読んだ? 2007年注目の科学ノンフィクション(前編) - ITmedia アンカーデスク

 こんな記事を見かけた。奇しくも全部読んだことがあるがどれもよい本だ。後半に期待。

12/21追記

科学なニュースとニュースの科学:この本読んだ? 2007年注目の科学ノンフィクション(後編) - ITmedia アンカーデスク

 後編が出ている。こちらは『神は妄想である』しか読んでいない。『神は妄想である』はとりあえずどんな意見の人も一読の価値はある。

 読んではいないが『ポスト・ヒューマン誕生』について記事の著者はシンギュラリティ(特異点)の概念を「眉唾だと思ってあんまり信じてない」と言っている。私はそれに同意である。技術に訪れる(あるいはすでに訪れている)のは特異点ではなく変曲点だと思う。

おまけ

 予想もしない応用をされることが価値を証明するというのはエンターテイメントにも言えそうだ。

鳩との戦い

(本文とは無関係)

 うちのベランダに鳩が巣を作ろうとしているらしい。目を付けられたのは家を空けている時間が長いせいだろうか。一生懸命追い払ってもしつこく狙ってくる。なかなかあきらめない。

 糞を掃除しなければならないし、巣を作られてしまうと何かの法律で除去できなくなってしまうらしいので、対策を調べて手すりのちょっと上にテグスを張ってみたりしたのだがそれでもあきらめない。う〜ん、そんなに居心地が良さそうに見えるのだろうか。

おまけ

 なんか知らんがJASRAC祭りが発生中。

おまけ2

 あまりにもぴったりすぎる動画を見つけてしまったので急遽追加。なんだこれw しかも意外とといい曲。

スティーヴン ウェッブ『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス』

広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス

町村官房長官「UFO絶対いると思う」(産経新聞) - Yahoo!ニュース

 UFOだけなら「未確認飛行物体の略ですから確認されていない飛行物体が存在するのは当たり前です」とか言い逃れられたけど、ナスカの地上絵がどうとか言っちゃってるから普通にトンデモ発言だな……。ペルー国民よ怒っていいぞ。

 さて、地球にUFOが来てるという認識はあからさまなトンデモだが、宇宙に人間以外の知的生物がいるか? という問いは決してバカにならないなかなか面白い問題だ。確実にわかっているのは、SETIが成功するほどたくさんはいないが、ゼロではないということ(なんと言っても地球という星にはいるのだから)。

 地球外文明の期待度は大きくなったり小さくなったりを繰り返しているように見える。初めはもちろん地球が世界の全てだと思われていたのでゼロ。宇宙の広さがわかってきた時代には、月や火星にさえ普通に生物がいるかもしれないという夢が持てた時期もあった。

 生物の研究が進むとこんな複雑な現象がそうは生まれないと思われるようになり、さらに研究が進むと意外とあり得るんじゃないの? と思われるようになり、さらに宇宙の研究が進むと進化に適した環境はなかなかないように思えてくる……、といった具合。

 最新の推測(コンセンサスと呼べるほどのものではないが)は、いわゆる生命現象はそこまで珍しいものではなく異星生物は宇宙を探せば結構いるだろう(エウロパあたりにあっさりいたりすることもありうる)が、それがいわゆる異星文明にまで進化している可能性は極めて小さく、宇宙に存在する文明はたぶん地球のみと思われる、というぐらいである。個人的には近い将来またちょっとは期待が持てる方向に向かって針が振れるようになると思っているが。

おまけ

オレ記法を作成中

Rubyist Magazine 出張版 正しいRubyコードの書き方講座―RubyistのRubyistによる、Rubyistとそうでない人のための

 ブログを書く時にわずかとはいえHTML(もしくはXHTML)の記述するのは面倒である。せっかくブログなんだから、わずかのHTMLも書かずに済ませたいではないか。我ながら面倒くさがりもいいところだと思うが、プログラマの三大美徳は怠惰・短気・傲慢だそうだから、そう悪いことではないかも知れない。

 省略記法はすでに上記のようにいろいろと存在するが、どれも一長一短があって満足できない。

 はてな記法は一番使いやすいが、すでにHTMLで書かれている部分を混ぜて書けないのが困る。本の紹介に使っているamazletやおまけに使っているニコニコ動画など、他のツールやサービスで作成された部品を追加しづらい。

 MarkdownはHTMLも混ぜて書くことができるが、英文のメールで使われる表現がベースになっているらしく、どうも日本語で書こうとすると不便がある。Pukiwikiの記法も良くできていると思うが、もちろんwiki前提に考えられているので微妙に違和感が残る。

 というわけで不満たらたらでその場その場の対応をしていたのだが、先週末ついに自分が好きな記法を作ってしまえばいいじゃないかと気がついたので、

Rubyist Magazine - あなたの Ruby コードを添削します 【第 1 回】 pukipa.rb

 で取り上げられているwikiパーサを参考にrubyで自分専用の記法を作った。まだ完全ではないが一応実用に耐える。これもそれで書いて変換したもの。自分が好きなようにルールを決めただけあって素晴らしく快適! 更新意欲が増しそう。

おまけ

 なぜかflash全盛期のノリを感じる……。もはや精神的ブラクラの域に達しているので閲覧注意。

西垣通 『ウェブ社会をどう生きるか』

ウェブ社会をどう生きるか (岩波新書 新赤版 1074)

 『ウェブの品格』と改題した方がよくね?

 ぐらいの印象。一章に一つぐらい、いちいちファッショナブル・ナンセンスの領域に一歩踏み込んでる箇所があって萎えた。とはいえ事実認識としてあからさまにおかしいところはなかったような気がするので、おじさんにも読みやすいウェブ進化論としての価値はあるんじゃないのかな。積極的にはおすすめしない。

おまけ

ガイア教の天使クジラ8

神は妄想である―宗教との決別

日本の捕鯨海域に軍艦派遣も 「追跡し、証拠集める」 - MSN産経ニュース

 近頃オーストラリア政府が捕鯨監視に軍隊を出すといって話題になっている。前々回強調したように、これは単なる選挙対策であり、私はことさらにそれを非難することはしない。

 だがさすがにビックリするような話であり、日本のネット周りでの反発は「こいつら狂ってやがる」とかなんとか、それはそれは強烈である。多少冷静そうな人でも「クジラが相対的に見て可愛くて賢いことは認める。だけど所詮ちょっと大きい動物じゃないか。この強硬さはちょっと理解できない。」ぐらいのことは言う。

 気持ちはわかる。非常によくわかる。だがちょっと待ってもらいたい。

 あなたはおそらく、過去の数限りない宗教戦争を、愚かなことだとは思っても「狂っている」の一言で片づけたりはしないだろう。現在も世界中で起きている宗教紛争を、悲しいことだとは思っても必ずしも「狂っている」なんて言わないだろう。共産主義国が反革命運動の弾圧に軍隊を出すことを、よくないことだとは思っても、別に「狂っている」とは言わないだろう。民主主義や人道主義を守るために軍隊を出動させよと言う人の主張を特に「狂っている」と非難したりはしないだろう。

 それなのに、捕鯨反対派が捕鯨船を監視するために軍隊を出せと主張することだけを「狂っている」と言うのならば、それは私の考えでは彼ら反捕鯨者に対する不当な差別であり、また危険なあなどりである。

 あなたはコーランが破られたとか、預言者ムハンマドを侮辱するような漫画や小説が載ったとかいう事態に対して、時には放火や殺人にまで発展するイスラム教徒の抗議に対して「ムハンマドが相対的に見て偉人であることは認める。だけどコーランなんてちょっと良い紙を使っている本に過ぎないじゃないか。この強硬さはちょっと理解できない。」なんて(皮肉や冗談としてわざとわからないフリをしているのでなければ)決して言わないだろう。

 これはイスラム教徒とその社会にとって、預言者やコーランがどういう意味合いを持っているか。どんな役割を果たしているか。たまたま私たちが伝統的に知っているからである。政祭一致の強固なイスラム国家では、それらはただの人物と本ではなく、人間を社会と宇宙の中に位置づける全ての秩序の源であることを、すでにある程度まで理解しているからである。

 全てのイスラム教徒(あるいは他のどの伝統宗教の信者でも)を「理解できない」わけではないのに、反捕鯨運動を「理解できない」などと言うのならば、それは私たちの無知と偏見によるものでしかない。想像に難くないいくつかの理由によって、ガイア教は自身が宗教であることを認めたがらずむしろ隠すので、日本人がそれを理解できないことについては、かなり情状酌量の余地があるにしてもだ。

 宗教は安心を与え、不安と恐怖を解消してくれる。自分たち人間が宇宙の虚空に偶然生まれた、小さな泡のように孤独で・儚く・無意味な・くだらない存在ではないと言ってくれる(本当かどうかはともかく)。

 宗教は血縁もなければ一面識もない大勢の人々が同じ宗教を信じているというだけで団結することを可能にしてくれる。同時に同じ宗教を信じていないというだけで、敵対する、あるいは都合の悪い集団に属する人々をどんなに非道に扱っても、躊躇したり後悔したり良心の呵責に苦しんだりする必要がないようにしてくれる(これは過去においてはおそらく我々が近現代を基準に想像するよりもずっと大きな利点だったであろう。参考)。

 宗教は罪を赦してくれる。先住民を皆殺しにして奪った土地で、母なる地球をレイプ(笑)して産出した石油をどか食いして排気ガスをまき散らす車を乗り回し、地球温暖化を引き起こす牛を育てて血の滴るステーキを食っているというその到底許し難い罪を、綺麗なお船に乗ってのんびりとクジラを眺めながら、たぶん似たような肌の色をした仲間たちと一緒に鯨喰いのジャップ死ねと叫ぶことで帳消しにしてくれるのだ(なんといううまい話だろう!ありがたすぎて涙が出そうだよ!)。

 これでもまだあなたはオーストラリアのガイア教徒たちの真剣な訴えを「狂っている」などと言うつもりだろうか? これでもまだそう言えるというのならば、たぶんあなたは人間の弱点についてあまりにも無自覚でありすぎる。あなたがその無自覚を他の分野で他の誰かに向かっても叩き付けていないことを願うばかりである。

 私は彼らの主張を、狂っているどころか、ほんのわずかでもバカげているとも奇妙であるとも思わない。彼ら信仰を持つガイア教徒にとってクジラはただの動物ではない。動物ですらない。自分たちが宇宙の万物を支配する階層秩序の中の素晴らしく高い地位(実際上の最高位)にいて、さらに無限の向上を約束されていることのしるしである。それを護るために軍隊を使わないなら一体他の何に使えと言うつもりなのか?(つづく)

おまけ

 ラストに軽度のビックリ(グロではない)注意。